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確定申告と銀行通帳:提出義務と保管のポイント

確定申告で銀行通帳の提出は必要?税務調査に備えた保管方法と注意点を個人事業主・フリーランス向けにわかりやすく解説します。

確定申告のためにフリーランサーが銀行通帳と税務書類を整理しているイラスト

確定申告の時期になると、フリーランスや個人事業主の方からよく寄せられる疑問があります。「銀行通帳や取引明細は税務署に提出しなければならないの?」「どれくらいの期間、保管しておけばいいの?」——これらは税務調査に備えた 確定申告 銀行通帳 提出 必要 税務調査 保管 の核心をつく、とても重要な問いです。

結論から言えば、確定申告の際に銀行通帳や明細を税務署に提出する義務はありません。しかし、税務調査が入ったときに備えて、適切な期間、正しい方法で保管しておくことは非常に重要です。本記事では、提出と保管の違いをわかりやすく整理し、安心して申告・保管できるように解説します。


確定申告で銀行通帳は提出する必要があるのか

公式の回答:提出義務はない

国税庁の規定によると、確定申告の際に提出が求められる書類は、確定申告書本体と、源泉徴収票・医療費控除の領収書など、申告内容を証明する一部の添付書類に限られています。銀行通帳や預金口座の取引明細書は、その添付書類には含まれていません。

つまり、確定申告書を提出する際に、通帳や銀行明細をコピーして一緒に提出する必要はないのです。

何が求められ、何が求められないのか

ただし、「提出不要」と「保管不要」は全く別の話です。以下の表で整理しましょう。

書類の種類確定申告時の提出保管義務
確定申告書(控え)提出が必要7年(青色)/ 5年(白色)
収支内訳書・青色申告決算書提出が必要7年(青色)/ 5年(白色)
源泉徴収票提出が必要(給与所得の場合)7年
医療費の領収書要件によって添付5年
請求書・領収書提出不要(保管は必要)5〜7年
銀行通帳・取引明細書提出不要5〜7年(事業に関するもの)
プライベート通帳(事業と無関係)不要義務なし

銀行明細が確定申告の「証拠」になる理由

銀行明細は確定申告書と一緒に提出はしませんが、申告内容の正確性を裏付ける重要な資料です。売上の入金記録、経費の出金記録、取引先への振込履歴——これらはすべて帳簿の正確性を証明するための根拠書類となります。

申告内容と帳簿・銀行明細の内容が一致していることが、税務調査における「適正申告」の証明につながります。


税務調査に備えた銀行明細の保管方法

保管期間:申告方式によって異なる

保管すべき期間は、青色申告か白色申告かによって異なります。なお、起算日は確定申告の提出期限(翌年3月15日)の翌日からとなります。

申告方式対象書類保管期間
青色申告総勘定元帳・仕訳帳などの帳簿7年
青色申告請求書・領収書・銀行明細など7年(前々年の所得300万円以下なら5年)
白色申告収入・経費の法定帳簿7年
白色申告請求書・領収書・銀行明細など5年
共通確定申告書の控え7年(青色)/ 5年(白色)

フリーランスや個人事業主は、最低でも5年、安全を見るなら7年の保管を推奨します。税務調査は申告から5〜7年以内に行われることが多いため、この期間を守ることが重要です。

保管形式:紙か電子データか

紙(原本)での保管

従来の方法で、通帳の原本や紙の明細書をファイルに綴じて保管します。確実な方法ですが、紛失・劣化のリスクがあります。毎年ファイルを年度別に分け、ラベルで管理することをおすすめします。

電子データでの保管

2022年の電子帳簿保存法の改正により、スキャンした電子データでの保存が認められるようになりました。ネットバンキングのPDF明細も、一定の要件を満たせば電子保存が可能です。

電子データで保存する場合の主なポイント:

  • 解像度・色調などの要件を満たすスキャン
  • タイムスタンプの付与(または訂正・削除履歴の確認ができるシステムの使用)
  • 検索性の確保(日付・金額・取引先で検索できること)

おすすめの管理方法

  1. 年度別フォルダを作成:「2024年度」→「銀行明細」→「月別」のように階層化
  2. ファイル名に日付・口座名を含める:例)20240101_事業用口座_1月明細.pdf
  3. クラウドストレージにバックアップ:ローカルとクラウドの二重保管で紛失リスクを低減
  4. 四半期ごとに整理する習慣をつける:年末にまとめてやろうとすると大変なため、定期的な整理を推奨

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税務調査で慌てないための5つの注意点

税務調査に備えた5つのチェックリスト:銀行通帳・帳簿・領収書の保管ポイント

税務調査は確定申告後、数年以内に行われる可能性があります。以下の5つの点を押さえておくことで、調査が来ても慌てずに対応できます。

1. 調査官に通帳の提示を求められたら?

税務調査で調査官から銀行通帳の提示を求められることがあります。法的には強制ではありませんが、事業に関係する口座については、原則として協力することが求められます(国税通則法第74条の2に基づく)。

事業と全く無関係なプライベート口座については、提示を断ることも可能です。ただし、実際には担当税理士と相談しながら対応することを強くおすすめします。

2. 事業用口座とプライベート口座を分けておく

税務調査で最もトラブルが多いのが、事業とプライベートの口座が混在しているケースです。事業専用の口座を持つことで、提示すべき範囲が明確になり、調査もスムーズに進みます。

3. 帳簿と明細の金額が一致していることを確認する

銀行明細に記録された入出金が、会計ソフトや帳簿の数字と一致しているかを定期的に確認しましょう。不一致があると、税務調査での指摘事項になりやすいです。

4. 古い通帳を捨てない

「もう使っていない口座だから」と古い通帳を廃棄するのは危険です。事業関連の取引がある口座の明細は、保管期間が満了するまで必ず手元に置いておきましょう。

5. 調査の連絡が来たら、すぐに税理士へ

税務調査の事前通知が来た際は、独断で対応せず、税理士にすぐ相談しましょう。事前に書類を整理し、調査当日に必要な資料をスムーズに提示できるよう準備することが重要です。


プライベート口座と事業用口座が混在している場合

フリーランスになりたての方や、副業から個人事業主になった方に多いのが、同じ口座でプライベートと事業の取引が混在しているケースです。

なぜ分けることが重要なのか

事業用とプライベートの口座が混在していると、以下の問題が生じます:

  • 帳簿への記帳が煩雑になる:事業に関係する入出金だけを抽出する作業が発生する
  • 税務調査での説明が難しくなる:「この入金は何ですか?」という質問が増える
  • プライベート口座まで調査対象になりやすい:事業取引の証拠を探す過程で、不可避的に全取引が見られてしまう

今からでも遅くない:分離のすすめ

今すぐ事業専用の口座を開設し、今後の事業収支はすべてその口座に集約しましょう。過去の混在した取引については、帳簿上で「事業に関係する取引」と「プライベートの取引」を明確に区別して記帳しておきましょう。

混在口座の明細整理のコツ

事業とプライベートが混在した口座の明細を整理する際は、以下の方法が効果的です:

  • 各取引に「事業」「プライベート」のタグを付けてExcelやスプレッドシートで管理
  • 売上入金と経費出金のみを抽出して別シートに転記
  • PDFの銀行明細をExcel/CSV形式に変換して、フィルタリング・集計を効率化

PDFの明細をExcel化する作業は、BankStatementLabのような変換ツールを使えば大幅に時間を短縮できます。


まとめ:確定申告と銀行通帳の関係を正しく理解しよう

本記事のポイントを整理します:

  • 確定申告の際に銀行通帳・明細を提出する義務はない
  • ただし、税務調査に備えて5〜7年の保管は必要(青色申告7年、白色申告5年が基本)
  • 事業に関係する取引がある口座の明細は必ず保管する
  • 事業用口座とプライベート口座は早めに分離する
  • 税務調査が来たら独断で対応せず、税理士に相談する

銀行明細の保管と整理を習慣化することが、確定申告を正確に、そして税務調査にも動じずに対応できる基盤となります。書類管理の手間を減らしながら、適切な申告・保管を続けていきましょう。


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執筆者 bankStatementLab Team